これからの日本では、性別や定年に関係なく働けるあいだは仕事を持とう……
と、多くの人が考えるようになったであろうけれど、多くの女性が更年期に仕事を辞めていることも事実。
かく言う自分は、長いことフリーランス一本だったのに56歳から毎日定時通勤するようになった。
最初の一年、ほんとうに大変でした。
更年期障害による身体のしんどさに加えて、更年期うつなのか、出かけようと思ってもうまく段取りができない、荷造りしてお化粧して服を選んで、という人並みのことができない……
そうこうしているうちに時間だけが過ぎていき、焦りはじめると物凄い動機息切れが襲ってくる……
毎日がその繰り返しで泣きそうになる日もしばしば。
若いころはどうやって会社行ってたんだっけ、と悩む毎日が一年は続いたかも。
たまたま、新しい仕事で一つ悩みが解決したときに、肩の力が抜けたのか、それをきっかけにそういう症状はなくなりました。
しかし、今も毎朝の身支度、とくにメイクは大変。
ある日突然、メイクがヘタになったように感じることがある……
でも、よく考えてみるとそれには原因があって、
まつ毛が細くなり本数が減ったからだとか……
まぶたがたるんで、アイラインがたるみの屋根の下に飲みこまれてしまうからだとか……
口角が下がってきているとか……
前髪にボリュームがなくなって華やかさが消えてしまったんだとか……
気づいてはひとつひとつにガックリするんだけど、どうにか対策を考えていかないと、人前に出ることがいやになってしまいます。
そんな日々の苦闘を少しずつメモしていきたい、と思いました。
更年期以降の美容、つまりは高齢期に向けての美容ということ。
夢のない言葉だけれど、誰だって年は取っていくのだから、いつか誰か読みたい人がいるかも知れない、と思ってメモ作っていきます。